OpenSeaでNFTを見たり、買ったりするうちに、「NFTを自分で作成したり、出品や販売をしてみたい」と思ったことはありませんか?
筆者もそう思ったので、NFTを作成してOpenSeaに出品しています。
「NFTの作成や出品って難しいのでは?」
➡ 「難しくありません。誰でも簡単にできます。」
ましてやあなたが、絵を書いたり写真を撮るのが得意であれば、やらない手はありません。
ちなみに私は、絵も写真も得意ではありませんが、出品しています。
この記事は以下のような方に特におススメです。
- NFTを作ってみたい。販売してみたい。
- 絵や写真が得意である。
- NFTについて詳しくなりたい。
- ウェブマーケティングについて勉強したい。
この記事では、OpenSeaでのコレクション・NFTの作成や販売方法について解説します。また、NFTを売るためのSNSの活用方法についても説明します。
OpenSeaでNFTを出品・販売するメリット

NFTを自分で作成し、販売するメリットは何でしょうか?
販売したNFTが売れれば利益がでます。それは大きなメリットだと思います。
しかし、それ以上のメリットは、「販売する過程」にあります。
「販売する過程」のメリット
- 「どのようなNFTが人気があるのか?」など事前に調査することで、NFTに詳しくなれる。
- 魅力的なNFTを作成するために、絵や写真を作成する能力があがる。
- OpenSeaの仕組みを販売側の視点で知ることができる。
- NFTを売るためのSNSの活用方法が勉強できる。
OpenSeaでのNFTの販売は、特別な知識や特別な技術は必要なく、誰にでもできます。
とはいえ、「商品を作成し販売する」という過程を経験します。
その経験は、誰にとってもプラスになります。
「利益をあげたい」「自分の作品を多くの人に見てもらいたい」と真剣に考えれば考えるほど、知識が深まります。
NFTを販売するデメリットは、特にありません。デメリットをあげるとすれば、「そう簡単には買ってもらえない」ということくらいでしょうか。
しかしこのデメリットはメリットと表裏一体です。そう簡単に売れないからこそ、買ってもらおうと試行錯誤する過程にメリットがあるのです。
NFT出品・販売の事前準備

OpenSeaでNFTを出品・販売するために特別な準備は必要ありません。
事前に準備が必要なこと
- 暗号資産(仮想通貨)の口座開設
- メタマスクの作成
- 暗号資産(仮想通貨)をメタマスクに入金
- 作品の用意
NFTを購入したことがあれば、あとは作品を用意するだけです。
口座開設やメタマスクの作成方法について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

OpenSeaの対応フォーマット
OpenSeaの作品は、下記のフォーマットに対応している必要があります。
- イラスト :JPG, PNG, GIF, SVG
- 動画 :MP4, WEBM
- 音楽 :MP3, WAV, OGG
- 3Dモデル:GLB, GLTF
OpenSeaのコレクションを作成する

OpenSeaにNFTを出品するには、最初にコレクションを作成しなければなりません。
楽天やアマゾンには、各WEB店舗があり、店舗内に商品がありますが、コレクションはこの店舗にあたるところですね。NFTが商品にあたります。
店舗ですので、店舗名(コレクション名)や店舗の説明(コレクションの紹介文)、店舗の看板(コレクションのロゴ)などを考えなければいけません。
ちなみに上の画像は、各NFTが数千万円で取引される、世界的に有名なNFT「CryptoPunks」のコレクションです。
コレクションの作成手順
ここからは、具体的な作成手順を画像付きで紹介します。
手順1
OpenSeaにアクセスし、右上の「My Collections」をクリック。

手順2
「Create a collection」をクリックします。

手順3
ロゴ画像・アイキャッチ画像・バナー画像を設定します。
- Logo image(ロゴ画像・赤枠):コレクションのロゴ画像(下記「CryptoPunks」画像の赤矢印の部分)
- Featured image(アイキャッチ画像・青枠):コレクションの紹介ページで使われる画像(600 x 400の画像が推奨されています)
- Banner image(バナー画像・黄緑枠):コレクションのバナー画像(下記「CryptoPunks」画像の黄緑矢印の部分。1400 x 400 の画像が推奨されています)


手順4
以下の内容を入力します。
- Name:コレクションの名前
- URL:コレクションのURL
- Description:コレクションの紹介文
- Category:カテゴリーの選択。出品するNFTのイメージに一番近いものを選択します。
- Links:TwitterやInstagramのアカウントがあれば記載します。

手順5
Royalties(ロイヤリティ)などの設定をします。自分の作品が再販売(転売)されたときに、自分にもロイヤリティ(取り分)が入ります。以下の内容を入力します。
・Precentage fee:再販時のロイヤリティ(取り分)を最大10%まで設定できます。迷ったらとりあえず「10(%)」で設定すればよいです。
・Your payout wallet address:あなたのウォレットアドレスを入力します。
・Blockchain:NFTを販売するブロックチェーンの選択。Ethereum・Polygonから選択します。Ethereumはユーザーが多いが購入者に手数料(ガス代)がかかる、Polygonは購入者の手数料(ガス代)はかからないがユーザーがやや少ない。それぞれ一長一短あります。筆者はPolygonを使用しています。
※ Ethereum・Polygonの違いはこちらの記事をご覧ください。
・Payment tokens:アイテムの売買に使用する仮想通貨を選択します。基本的にはETHで問題ありません。

手順6
Display theme:アイテムの表示方法です。初期設定で推奨されている中央のもので良いです。
Explicit & sensitive content:NFTがセンシティブ(過激)な内容である場合のみチェックします。
最後に「Create」をクリックして完了です。

OpenSeaコレクションへのNFTアップロード手順
コレクションを作成したら、作成したNFTをOpenSeaにアップロードしましょう。
手順1
右上の「Create」をクリックします。

手順2
NFTの情報を入力します。赤枠のところにNFTのデータをアップロードし、「Name(青枠)」には作品名を入力します。

手順3
下記の情報を入力します。
- External Link:作品についての紹介ページなどがあれば、URLを入力します。(未入力でも可)
- Description:作品の説明を入力します。(未入力でも可)
- Collection:作品を登録するコレクションを選択します。

手順4
NFTの詳細の設定ができます。トレーディングカードの作品を出品する際などに、カードの特性を入力する目的で使用されることが多いです。未入力でも問題ありません。必要に応じて使用してください。
- Properties:追加の詳細情報があれば入力します。
- Levels:数値的な追加情報をプログレスバーの形で追加できます。
- Stats:数値的な追加情報をテキスト形式で追加できます。
- Unlockable Content:作品の購入者だけが利用できるコンテンツがあれば、こちらに入力します。
- Explicit &Sensitive Content:センシティブ(過激)な内容である場合のみチェックします。

手順5
発行する作品数やブロックチェーンの選択をします。
- Supply:発行する枚数を入力します。
- Blockchain:売買につかうブロックチェーンを選択。コレクション同様の考え方でEthereum・Polygonから選択します。
- Freeze metadata:データ凍結の有無。NFTに含まれる全てのコンテンツを永久にロック(凍結)し、分散ファイルストレージ(IPFS)に保存するための設定です。必要なければ、未入力で良いです。
最後に「Create」をクリックします。

手順6
下記のようにアップロードの完了画面が表示されます。

OpenSeaでのNFT販売手順
NFTのアップロードが完了したら、NFTを売りに出します。
OpenSeaでのNFT販売手順はこちらを参考にしてください。
NFT販売にはSNSを活用しよう
上でも記載しましたが、自作のNFTはそう簡単には売れません。
著名人であったり、販売前に既にTwitterやInstagramで1万を超えるフォロワーがいれば別ですが、そうではない一般の方がNFTを売るには、SNSを活用し、「自分が作成したNFT」と「自分自身」をアピールすることが必要です。
TwitterやInstagramの活用方法
NFTを売るには、TwitterやInstagramを活用したウェブマーケティングが必要です。
ウェブマーケティングというとすごく難しく聞こえるかもしれませんが、要は「あなたのNFTの魅力を知ってもらう、あなた自身に魅力を感じ”信用”してもらう」ことです。
今のご時世、物を買ってもらうには「信用貯金」が重要です。
日本のNFT第一人者「イケハヤさん」のTwitter活用術
SNSの活用術は、上手く言っている人のマネをするのが最も効率的です。
NFTやってる人たちめっちゃいい人が多い、という話。
NFTという新興市場に飛び込む、最大のメリット。 – イケハヤ @ihayatohttps://t.co/vcm3AIhlyD#Voicy
— ikehaya-nft.eth | CryptoNinja (@IHayato) January 8, 2022
「CryptoNinja」のNFTで有名なイケハヤさん。
イケハヤさんは、NFTの販売を始める前からブログやYouTubeで有名な方でした。その点は、筆者を含めた一般人とは違いますが、イケハヤさんがTwitterでとっている戦略は、我々一般人にも有効です。
イケハヤさんがTwitterでとっている戦略
- NFTや仮想通貨に関する有益な情報をツイートして信用を得る(フォローしてもらう)。
- コミュニティをつくって、フォロワー同志の交流ができるようにしている。(Discordを活用)
- 定期的にメタバースを活用したイベントを行う。
イケハヤさんは、さまざまなことをされていますが、ざっくりいうと上の3点を繰り返し行って、「イケハヤ」という商品を売り込み(結果、NFTを売り込むことにもつながる)、「信用貯金」をどんどん貯めています。
②と③を行うのは、最初はハードルが高いと思いますが、①の「有益な情報」のツイートは今すぐにでもできます。
「有益な情報」をツイートし続けるだけでも、「信用貯金」はたまり、フォロワーは増えていきます。
有益な情報は誰もが持っている。
「自分は有益な情報なんてツイートできない」と思う方もいるでしょう。
決してそんなことはありません。
自分が知っている情報は、周囲の人から見ると、役に立つ情報です。
そもそも、OpenSeaで自作のNFTを売ろうと考えているあなたは、その時点でNFTに関して、世間一般の方よりもNFTに関してかなりの情報を持っています。
OpenSeaでNFTを販売しようとするまでに至った過程、口座開設やメタマスクの使用で困ったことや調べたことは、NFTを始めようとしている方や興味のある初心者にとって、有益な情報です。
そのように考えると、有益な情報はあなたの経験のなかに沢山見つけることができます。
TwitterやInstagramの活用に参考になるインフルエンサーや書籍
繰り返しになりますが、TwitterやInstagramの活用方法は、「うまく言っている方をマネする」が一番の近道です。
マネをして自分も結果を出して、うまくいく方法が自分自身の定着したら、アレンジを加える。その順序がオススメです。
おススメのインフルエンサー(SNS等で影響力のある方)
- イケハヤさん ・・上でも紹介した日本のNFTの第一人者
- マナブさん ・・引きこもりインフルエンサー。発信する内容が端的で非常にわかりやすい。最近は更新されていませんが、マナブさんのYouTubeも非常に有益。マインド面など勉強になることばかりです。
一昔前は若い女性が可愛い写真を投稿するイメージでしたが、現在のInstagramは、ビジネス目的で有効に活用できます。
- しゅうへいさん・・・Instagram・Twitter・TikTokなどさまざまなSNSのスペシャリスト。筆者が最近始めたInstagramは、しゅうへいさんのスタイルをそっくりそのままマネしてます。
- 幸あれこさん・・・この方のInstagramを見れば、Instagramをどう攻略すべきかがわかります。非常に有益な情報が詰まっています。
書籍
私が実際に購入して、参考になった書籍です。
- 共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る (幻冬舎単行本) 元アイドルのインフルエンサー、ゆうこすさんの書籍。「元アイドル」という肩書きとは裏腹に、SNSの戦略が具体的に分かりやすく書かれています。
- 人を操る禁断の文章術 メンタリストDaiGoさんの書籍。ブログ・SNSなど文章で何かを訴求する際の「教科書」のような書籍。多くのインフルエンサーも愛読しています。
まとめ
この記事のまとめです。
- NFTの作成や出品は誰でも簡単に行える。
- NFTを販売するのは簡単であるが、売るのは難しい。
- NFTを販売する一番のメリットは、「売る難しさ」に対する試行錯誤、販売に至る過程での知識や能力向上にある。
- OpenSeaにNFTを出品するには、最初にコレクションを作成する必要がある。
NFTを売るには、SNSを活用し、「自分が作成したNFT」と「自分自身」をアピールすることが必要。 - SNSの活用術は、上手く言っている人のマネをするのが最も効率的。