2022年に入りNFT界で大きな話題になっているのが、新しいNFTマーケットプレイス「LooksRare」のサービス開始です。
NFTマーケットプレイスは、「OpenSeaの一強」という感が強いですが、その「OpenSeaを脅かす存在になるかも」とユーザー間で話題になっています。
ユーザー目線で見ても、OpenSeaと比較して、LooksRareを使うメリットが色々とあります。
この記事は以下のような方に特におススメです。
- LooksRareを使うメリットを知りたい。
- LooksRareの使い方を知りたい。
- OpenSeaを始めたばかり又はこれから始めようと考えていた。
- LooksRareでSorareの売買はできるの?
この記事ではNFTの初心者向けに、LooksRareの使い方やメリットを紹介します。
NFTマーケットプレイスLooks Rareとは

2022年1月にサービスを開始したNFTのマーケットプレイス「LooksRare(https://looksrare.org/)」。
上記URLにアクセスすると、このようにサービスの説明がされています。
LooksRare is the community-first NFT marketplace with rewards for participating.
Buy NFTs (or sell ‘em) to earn rewards.
Explore the market to get started.
ルックスレアは、参加することで報酬を得られるコミュニティ初のNFTマーケットプレイスです。
NFTを購入(または売却)して報酬を得ましょう。
まずはマーケットを覗いてみてください。
LooksRareの特徴は、上記のように「LOOKSトークン」という、オリジナルのトークンを介してユーザーに報酬を与える点にあります。
OpenSeaと比較したLooks Rareのメリットとデメリット

Looks Rareを利用するメリットは主に以下の2点です。
- 手数料がOpenSea(2.5%)よりLooks Rare(2.0%)の方が安い
- 対象のコレクションからNFTを購入または販売するユーザーは、LOOKSトークンを受け取ることができる。
Looks Rareのデメリットは以下の通りです。
- 取り扱っているNFTの数・コレクションの数が少ない。
- 検索機能などが不十分である。
以上が、簡単ですがLooks Rareのメリットとデメリットです。
デメリットにあげた「機能面の不備」は、サービス開始時特有のもので、今後改善されていくかと思います。
ユーザー目線で言えば、インフルエンサーのマナブさんの下記ツイートにあるように、「手数料の安さやNFT売買時のコイン配布」などでLooks Rareはお得感があります。
続いて「利用者の視点」で考えます。
新しくNFTを買うなら、OpenSeaを使うべきか? もしくは「LooksRare」か? コスパ重視なら、LooksRareです。なぜならNFTの購入時に「LOOKSコイン」が配布されるので、OpenSeaよりもコスパが良い。クリプトのサービスなので、会員登録も不要。乗り換えが楽ちんです— manabu.nft (@manabubannai) January 11, 2022
Looks Rareが盛り上がるか否かは、デメリットの2点目にあげている「NFTの品揃え」にかかっています。
OpenSeaに比べれば、まだまだNFTの出品数が少ない。しかし、その点が改善されれば、OpenSeaを脅かす存在に十分なり得るでしょう。
Looks RareがOpenSeaに宣戦布告!?

Looks Rareのサービス開始と共に話題になったのが、Looks RareのOpenSeaに対する「ヴァンパイア攻撃」と呼ばれる戦略。
「ヴァンパイア攻撃」とは、既存のサービスなどをコピーしたうえで、既存サービスよりも高いインセンティブなどを提供し、ユーザーなどを奪おうという戦略のこと。
つまり、Looks Rareは、OpenSeaのユーザーを奪いとるための戦略をとったわけです。
奪いとると言うと聞こえが悪いですが、ビジネスで後発組が先発大手への対抗戦略をとるのはごく普通のこと。
Looks Rareの戦略は以下のようなもの。
2021年6月16日から2021年12月16日の間にOpenseaで合計3ETH以上の取引量があるユーザーは、LOOKSトークンを無料で受け取ることができる(エアドロップ)。
Twitterを見ていると、日本でも早速この無料配布を受け取ったユーザーがいるようです。
この他にも、ガス代や手数料をユーザーに還元する仕組みがあるなど、メリットが多いLooks Rareのサービス内容に好感を持つユーザーが増え始めており、OpenSeaが何らかの対抗サービスを打ち出すことも十分に考えられます。
Looks Rareの使い方

Looks Rareは、上でも記載したようにOpenSeaを真似て作られています。
OpenSeaのユーザーであれば、使用に戸惑うことはあまりないです。
NFTを購入する準備をこれから始めるかたは、下記の記事を良ければ参考にしてください。

Looks Rareの使い方① ウォレットを接続する。
手順1
OpenSeaと同様にウォレットとマーケットを接続します。会員登録は不要です。右上のウォレットとの接続ボタンをクリックします。

手順2
使用するウォレットを選択します。メタマスクの場合は「MetaMask」をクリックします。メタマスクが起動しますので「署名やパスワードの入力」をすれば接続完了です。

Looks Rareの使い方② 使用できる通貨

Looks Rareで使用できる通貨は以下の2つです。
- ETH(イーサリアム)
- WETH(ラップドイーサ)
ETH(イーサリアム)で行える取引
- 固定価格でNFTを購入する
WETH(ラップドイーサ)で行える取引
- 固定価格でNFTを購入する
- NFTでオファーをする(オークション形式の購入)
- コレクション全体をオファーする
つまり、固定価格でのNFT購入には、ETH(イーサリアム)が使えるが、オークション形式での購入には、WETH(ラップドイーサ)が必要ということです。
WETH(ラップドイーサ)は、ラップドトークンの1つである。WETHはERC20に準拠したトークンで、1ETH=1WETHとなる。異なるブロックチェーン間の架け橋となるもので、ゲームセンターでお金をゲーム専用のコインに替えるイメージを持つと理解しやすい。
Looks Rareの使い方③ WETH(ラップドイーサ)の買い方
WETH(ラップドイーサ)を用意する手順を紹介します。Uniswap(ユニスワップ)を使用した手順です。
Uniswap(ユニスワップ)は、2018年11月に開設した、イーサリアムのブロックチェーン上に構築された分散型取引所(DEX)内で通貨の取引を行うシステムです。以前は、暗号資産(仮想通貨)の取引所は運営会社によって管理されていましたが、分散型取引所では、運営会社の管理はなく、投資家同士で直接やり取りしているのが特徴です。
手順1
Uniswapにアクセスし、「ウォレットに接続」をクリックし、ウォレットを接続します。

手順2
赤枠のところで変換元の仮想通貨(ETH(イーサリアム))を、青枠のところでWETH(ラップドイーサ)を指定し、「Wrap」をクリックします。
今回は、「0.01ETHを0.01WETH」に変換します。

手順3
メタマスクが起動し、赤枠のところにガス代(この時は約16ドル)、青枠のところに合計額(0.01ETH+ガス代16ドル)が表示されます。問題なければ、「確認」をクリックします。

手順4
変換作業が行われ、少しの間待つと完了します。

手順5
続いて、メタマスクにWETHを読み込みます。メタマスクの下部の「import tokens」をクリックします。

手順6
赤枠のところに「WETH」を入力すると、青枠のところに「Wrapped Ether(WETH)」が表示されます。「次へ」をクリックします。

手順7
「Import Tokens」をクリックします。

手順8
0.01WETHがメタマスク内にあるのを確認できました。

Looks RareのNFTの買い方

ここでは、固定価格での購入方法を説明します。OpenSeaとあまり変わりません。
手順1
トップページの「Explore NFTs」をクリックします。

手順2
NFTの一覧が表示されます。
赤枠は、現在売りに出されているNFTのみを表示させるボタンです。青枠は、価格帯の絞り込み。緑枠は、コレクションやNFT名を検索することができます。
各NFTの画像の下にある「Buy Now」をクリックすると購入に進むことができます。

手順3
固定価格での購入は、WETH、ETHのどちらでも購入できます。また、その2つの組み合わせで購入することもできます。購入する場合は「Buy」をクリックします。

手順4
メタマスクが立ち上がるので「署名」をクリックし、金額を確認のうえ、購入してください。

固定価格以外での購入方法や販売方法は下記のリンクから公式HPにてご確認ください。
Looks RareでのSorareの買い方
Looks Rareでも、Sorareのカードを購入できます。
下記の緑枠で「Sorare」と入力し、検索すると、Sorareのコレクションがでてきます。

Looks RareのSorareのコレクションは以下のような感じです。OpenSeaに比べると、取り扱うカード数がまだ少ないですが、今後に期待です。

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Looks Rareのまとめ
この記事のまとめです。
- LooksRareの特徴は、「LOOKSトークン」という、オリジナルのトークンを介してユーザーに報酬を与える点にある。
- Looks Rareは、OpenSeaに比べNFTの取り扱い数は少ないが、「手数料の安さやNFT売買時のコイン配布」などメリットも多い。
- Looks RareのコンテンツはOpenSeaに似ている。
- Looks Rareで使用できる通貨は、ETH(イーサリアム)とWETH(ラップドイーサ)である。
- 固定価格でNFTの購入は、ETH(イーサリアム)が使えるが、オークション形式での購入には、WETH(ラップドイーサ)が必要である。
- Looks Rareでも、Sorareのカードを購入することができる。