NFTをこれから購入しようという方が、最初にぶつかる壁は主に2つあります。
まず暗号資産(仮想通貨)の口座開設やメタマスクの登録、OpenSea(オープンシー)の使い方を覚えるなどの「準備」。
そして、もう一つが「お金」の問題です。
上記の準備が終了し、いざOpenSea(オープンシー)でNFTを購入しようとしたら、「ガス代だけで1万円以上・・・」なんてことに。
2021年12月現在、OpenSeaにおいてイーサリアムチェーン上のNFTを購入しようとすると、1万円以上のガス代が発生することが多い。
手数料だけで1万円以上。これは庶民には痛い・・・
ガス代を気にせず、安くNFTを買いたいですよね。
この記事は以下のような方に特におススメです。
- 安くNFTを買いたい。
- これからNFTを始める。NFTの売買にまずは慣れたい。
- ポリゴンって何?
- ポリゴンチェーンだと、安くNFTを買えるのは知っているけど、使い方がよくわからない。
- ポリゴンでのNFT購入手順を覚えたい。
ポリゴン(Polygon)とは何か?

NFTに興味を持ち始めて、情報収集すると、必ず「ポリゴン」という言葉を聞きます。
- 「ガス代を抑えたいなら、ポリゴンで」
- 「初心者は、まずポリゴンでNFTの売買に慣れたらどうか」
- 「ポリゴンは別の大陸なので、Ethereum(イーサリアム)からPolygon(ポリゴン)へブリッジしないと」
正直意味がよくわからないと思います。
私もそうでした。
では、まずはポリゴンとは何かを説明していきます。ちなみに、暗号資産(仮想通貨)の口座開設やメタマスクの登録方法などの「準備」の方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

OpenSeaのなかにポリゴンとイーサリアムがある
OpenSeaで購入・閲覧できるNFTには、イーサリアムチェーン上にあるNFTとポリゴンチェーン上にあるNFTがあるのはご存知でしょうか?
下の画像をご覧ください。

3つのNFTがあります。
この3つのNFT、右側の二頭の競走馬のNFTはポリゴン、左側の人物画のNFTはイーサリアムで購入できるのです。
どこで見極めるかは、「◇」マークの色です。
- 黒と灰色の◇マーク(画像の黒の枠):イーサリアムチェーン
- 紫色の◇マーク(画像の赤の枠):ポリゴンチェーン
また、左端のチェーンの選択欄で、「イーサリアムチェーン上のNFT」・「ポリゴンチェーン上のNFT」を選択できます。
ポリゴンのNFTを購入したい方は、紫色の◇マークのNFTを見てください。左端の選択欄で、「∞Polygon」(赤枠)をクリックすれば、ポリゴンチェーン上のNFTだけを見ることができます。
ポリゴンの長所と短所

NFT購入時のガス代が少ないポリゴン。
それであれば、ポリゴンのNFTだけをさわっていればいいのでは?と思いますが、ポリゴンにも一長一短があります。
以下をご覧ください。
長所
- ガス代が安い。
- トランザクションスピード(取引の処理速度)が早い
短所
- 購入できるNFTの数がイーサリアムに比べて少ない
- 著名人や大手企業の公式NFTはイーサリアムが多い
まずはお金をかけずにNFTをさわりたい方は、ポリゴン。NFTを本格的に始めたい、売買したり、収集したいという方はイーサリアムがおススメです。
ポリゴンでNFTの売買に慣れてから、イーサリアムに移行するというのも良いでしょう。
ポリゴンへの入金手順

暗号資産の口座とメタマスクを用意。イーサリアムをメタマスクに入れて、さぁポリゴンでNFTを購入しようといきたいところですが、ポリゴンでNFTを購入するには、もう一つ作業がいります。
イーサリアムをポリゴンに移す作業、「ポリゴンブリッジ」が必要になります。
ポリゴンブリッジって何?
上でも少しふれましたが、イーサリアムとポリゴンは異なるブロックチェーンです。
同じ「ETH」という単位を使用しますが、イーサリアムからポリゴンにブリッジする(お金を移す)必要があります。
私たちが慣れ親しんだ感覚で表現するのであれば、「イーサリアムとポリゴンは違う国である。そのためポリゴンという国で買い物するにはイーサリアム国の通貨をポリゴンの通貨に替える必要がある」という感じです。
ポリゴンへのブリッジの手順
ここからは、メタマスクにあるイーサリアムをポリゴンへブリッジする方法を説明します。
メタマスクにイーサリアムがあることを前提として説明していきます。メタマスクへのイーサリアムの入金手順はこちらから確認してください。
メタマスクにPolygon(MATIC)ネットワークを追加する
まずは、メタマスクにPolygon(MATIC)ネットワークを追加しましょう。
手順1
画像赤枠のところをクリックします。

手順2
ネットワークの追加をクリックします。

手順3
下記の画像のように各項目を入力し、保存をクリックします。
- ネットワーク名:Matic mainnet
- 新規 RPC URL:https://rpc-mainnet.maticvigil.com/
- チェーン ID:137
- 通貨記号:MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com/

手順4
下の画像のように「Matic mainnet」が追加されているのを確認して、作業完了です。

メタマスクのETHをポリゴンへ移す
続いては、メタマスクのETHをポリゴンへ移す作業です。
まずは、ポリゴンのサイトへアクセスします。
手順1
右上の「Connect to a Wallet」をクリックします。

手順2
「Metamask(メタマスク)」をクリックします。

手順3
ポリゴンとメタマスクの接続作業です。次へをクリックします。

手順4
右上にメタマスクが表示され、接続が完了したのを確認します。確認したら、「Polygon Bridge」をクリックします。

手順5
赤枠にポリゴンに移したい額を入力し、下の「Transfer」をクリックします。

手順6
内容を確認して「Continue」をクリックします。



手順7
メタマスクが起動し、ガス代(赤枠)とガス代とポリゴンへ移す額の合計額(緑枠)が表示されます。問題がなければ、下の「確認」をクリックします。

手順7
7~8分の間待ちます。一番下の画像のように、「Completed」にチェックが入れば完了です。



手順8
メタマスクを確認すると、入金がされています。また、ポリゴンのウォレットにアクセスすると、ドル表記で入金されていることを確認できます。

OpenSea(オープンシー)のポリゴンNFT購入手順

あとは、OpenSeaにアクセスして、好みのポリゴンチェーン上のNFTを購入するだけです。
今回は、スポーツ系NFTの購入手順を簡単に説明します。
まずは、OpenSeaにアクセス。
手順1
トップページの「Explore」から「Sports」を選択。

手順2
スポーツ系のNFTコクレションの一覧が表示されます。表示されたら、画面を一番下までスクロールし、「Sea All Sports NFTs」をクリックします。

手順3
左端の選択画面で「Chains」➡「∞Polygon」を選択(赤枠)

手順4
ポリゴン上のスポーツ系のNFT作品一覧が表示されます。表示順は右上の赤枠のところで「価格の高い順・低い順・閲覧数の多い順」などから選択できます。ちなみにこれは「価格の低い順」で表示させてあります。

手順5
気に入ったNFTをクリックすると、下記の購入画面が表示されます。購入する場合は、「Buy now」をクリックします。
画面上部の緑枠のところをクリックすると、手順4でふれたコレクションの詳細情報が見れます。購入前にそちらもご確認を。

手順6
購入の確認画面です。「未審査のコレクションです。自分が購入したいものか確認してください」という主旨の文章が記載されています。
問題がなければ、下部の赤枠内の左端にチェックをいれます。

手順7
「Confirm checkout」をクリックします。これで購入完了です。このあと、メタマスクが立ち上がり署名など求められる場合があります。

ポリゴン(Polygon)でのNFT購入手順のまとめ
この記事のまとめです。
- ポリゴン(Polygon)は、イーサリアムとは別のブロックチェーンのことである。
- OpenSeaには、「イーサリアムチェーン上のNFT」と「ポリゴンチェーン上のNFT」がある。
- OpenSeaでは、「ポリゴンチェーン上のNFT」は、紫色の◇マークで金額が表記されている。
- ポリゴンには、ガス代が安い・処理速度が速いという長所がある一方、2021年現在は取り扱っているNFTの数が少ないという短所もある。
- ポリゴンのNFTを購入するには、イーサリアムをブリッジする必要がある。
- 未審査のNFTを購入する際は、コレクションの詳細情報もあわせて確認しよう。